試行錯誤(介護ロボット・ICT・センサー)

2023年5月9日介護ロボット導入,業務改善

生産性の向上、業務改善に技術の進歩は欠かせません。いろいろなテクノロジーも試してきましたが。。。

腰補助用マッスルスーツ(2015年~)

介護ロボットとの最初の接点はマッスルスーツでした。いずれはこういうものが現場に入ってくるのかなという興味本位もあり、携わり始めました。導入の問題点はリフトと同様で、腰に負担がかかることでどれだけ自分が無理をしているのかということの共有ができなかったことでした。

株式会社菊池製作所

ロボットの情報は株式会社菊池製作所と連携しているスタートアップや多くの大学の先生方から頂くことができました。最新のテクノロジーの開発現場を学ばせて頂きながら、現場との乖離も感じていました。

介護ロボットニーズシーズ連携協調協議会(福島)

日本作業療法士会が全都道府県で行った介護ロボットニーズシーズ連携協調協議会にも参加させてもらいました。福島県の委員会で2年間勉強させてもらいましたが、直接介護と間接業務についての考え方の調査で、現場の介護スタッフが間接業務に苦心していることを確認できました。AIを活用した動作解析での議論は、ニーズ側とシーズ側の貴重な意見を聞くことができました。

ベッドセンサ

株式会社エヌジェイアイ様をはじめ複数のベッドセンサも使用させて頂いています。いろいろなセンサを使用させて頂き、現状でのできること、できないことも分かってきました。

位置情報

必ず話題になるのが位置情報です。こちらにも参加させてもらいました。タイムスタディもこちらで24時間張付きで実施しました。

このページのまとめ

テクノロジーはどんどん進化しています。現場に導入してすぐに使ってもらうためには、家電並みの完成度が求められているように思います。ただ、スタートアップの開発状況を見ても、数年のうちにその域に達するのは難しいと思います。

それでも、現場で使ってもらうためには、何が必要なんだろうと2020年より取り組んできました。

結論としては、まずは基本的なことができているかということが大切だったように思います。対象施設では、課題の共有や働き方の見直し、ムリ、ムダ、ムラをどう無くしていくかがスタートでした。

ロボット、ICTの導入で、できること・できないことをはっきり認識して、いろいろなことに寛容な雰囲気が出るといいと思います。